【2022年3月1日(火)2面】 <北海道>倶知安駐120地区警務隊倶知安派遣隊(隊長・高本2陸尉)は2月1日と15日、同駐で鑑識訓練を実施した。

 訓練は、鑑識技能について訓練し、積雪期における事件などの発生時の証拠採取能力を向上させるのが目的。雪上での写真撮影などや指紋検出を主な訓練内容として、派遣隊長以下3人で実施した。

 今回の訓練では、令和2年度「警務隊鑑識競技会」(東京・市ケ谷駐)で、北部方面警務隊代表メンバーの一人として出場し、優勝した倶知安派遣隊の小寺2陸曹が、これまでの経験で得たノウハウを普及し、派遣隊の鑑識技能を向上させることができた。

 120地区警務隊倶知安派遣隊は「今後も零細時間を活用した訓練を実施して、鑑識技能を含め、捜査能力を向上させていく」としている。

画像: 雪上の特性に応じたカメラの設定

雪上の特性に応じたカメラの設定

画像: 石膏法

石膏法

令和2年度「警務隊鑑識競技会」~北方が2連覇中~

 令和2年12月16日、東京・市ケ谷駐体育館で行われ、全国の5個方面隊が実施した鑑識競技会を勝ち上がった5チーム(1チーム5人)が参加。前回大会に引き続き北部方面警務隊が優勝、2連覇を達成した。準優勝は東部方面警務隊だった。

 競技内容は「参加部隊選手による不正アクセス禁止法違反事案の現場鑑識活動」。サイバー犯罪が増加している近年の傾向を踏まえ、「部隊長室に侵入した不審者により、隊長の業務システム端末(ノートパソコン)からマルウェアのアラート検知がされた旨の通知があった」を想定。実況見分に準じた指揮や指紋、足跡の採取、写真撮影など現場での作業項目で競い合った。

 5個チームの隊員たちは、2時間の競技時間を使い、不審者のものと思われる指紋や足跡などを発見し、採取資料として提出したほか、立証写真の撮影やパソコンの押収手続きなども行った。


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陸上自衛隊 倶知安駐屯地
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