【2021年11月30日(火)2面】 陸上幕僚監部は11月11日と18日、陸上自衛隊が12月1日以降に始める日米共同の3つの訓練の概要を発表した。戦術技量の向上のほか、日米の連携強化、相互運用性の向上などを図るのが目的。

令和3年度「日米共同方面隊指揮所演習(YS81)」

 (12月1~13日、伊丹、朝霞、座間、相浦各駐など)実施部隊は、陸上幕僚監部、陸上総隊、中部方面隊、教育訓練研究本部、統合幕僚監部、海自、空自など。米軍は、太平洋陸軍司令部、在日米陸軍司令部、第1軍団、第25歩兵師団、第3海兵機動展開旅団など。

 従来の領域に宇宙、サイバーおよび電磁波といった新領域を加えた自衛隊の領域横断作戦と米陸軍のマルチ・ドメイン・オペレーションを踏まえた日米の連携向上のための練成訓練など。

令和3年度「米国における米陸軍との実動訓練(ライジング・サンダー21)」

 (12月1~15日、米ワシントン州ヤキマ演習場)米国における米陸軍との実動訓練を実施し、部隊の戦術技量の向上を図るとともに、日米の相互運用性の向上を図る。

 実施部隊は、32普連、1戦闘ヘリコプター隊、6情報隊。米軍は、第1-17歩兵大隊/第2-2ストライカー旅団戦闘団、第16戦闘航空旅団など。

 日米共同による情報と機動および火力を連携させた中隊規模の昼夜間にわたる攻撃戦闘。「スキャンイーグル2(無人偵察機)」を部隊訓練として初めて国外で運用、日米の各種UVAにより共同で情報収集する。

令和3年度「国内における米海兵隊との実動訓練(レゾリュート・ドラゴン21)」

 (12月4~17日、王城寺原、岩手山演習場、八戸各演習場、霞目駐、矢臼別演習場など)実施部隊は、9師団5普連基幹、東北方面特科隊、東北方面航空隊など。米軍は、米海兵隊第3海兵師団 第4海兵連隊 第2-8大隊基幹 第1海兵航空団 第36海兵航空群など。

 陸自の領域横断作戦(CDO)と米海兵隊の機動展開前進基地作戦(EABO)を踏まえた日米の連携向上のための訓練を実施。国内で海兵隊と実施する最大規模の実動訓練で、東北方面隊と在沖米海兵隊が複数の演習場を使用し、空中機動作戦に係る訓練、AHによる射撃訓練、対艦戦闘訓練などを実施する。

 ◇

 陸幕は、訓練について「新型コロナウイルス感染症対策は、防衛省・自衛隊が定める方針、また、米軍は、在日米軍、米海兵隊の定める基準などに基づき、必要な感染症対策を徹底する」としている。


◆関連リンク
陸上自衛隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/



This article is a sponsored article by
''.