【2021年11月25日(木)2面】 海上自衛隊は11月16日、海自の潜水艦が同日、南シナ海で米海軍と対潜水艦戦の共同訓練を実施したと発表した。海自の潜水艦が同海域で米軍と訓練するのは初めてという。対潜戦訓練は潜水艦の位置を探知し、攻撃する手順を確認する高度な内容。南シナ海で活発な軍事活動を展開する中国に対し、日米が共同訓練で牽制(けんせい)する狙いとみられる。

 海自によると、共同訓練は令和3年度「インド太平洋方面派遣(IPD31)」部隊により、日米同盟の抑止力・対処力を強化するため、戦術技量、米海軍との相互運用性の向上を図るのが目的。

 訓練には、海自からP1哨戒機、ヘリコプター搭載型護衛艦「かが」、護衛艦「むらさめ」が参加。P1が南シナ海での日米対潜戦訓練に参加するのも初めて。米海軍は駆逐艦「ミリウス」とP8A哨戒機を投入した。

 報道などによると、山村海上幕僚長は16日の記者会見で「海域を問わず、ハイエンド(高度)な訓練ができることは、日米相互運用性の高さを示す。海自と米海軍による抑止力、対処力を象徴するものだ」と述べた。

 今回の訓練では、新型コロナウイルス感染症への必要な対策を行い、実施した。


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