【2021年11月17日(水)2面】 北朝鮮が10月19日に発射した弾道ミサイルについて、防衛省は11月9日、2発のうち分析中としていた1発については、警戒監視レーダーが偶然に宇宙物体を捉え、それを弾道ミサイルの航跡と判断したものとの分析に至ったとし、2発を1発に訂正した。

 防衛省によると、発射された新型の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)1発については、飛翔時にとった変則軌道がいったん下降してから再度機動して上昇する「プルアップ機動」だったと分析。ミサイルは、2019年5月などに発射された「短距離弾道ミサイルA」をベースとして開発された可能性があり、同ミサイルと同様、操舵(そうだ)翼とみられるものによって、変則的な軌道での飛翔が可能となっていると推定している。

 また、北朝鮮は、SLBMを1発のみ搭載・発射可能なコレ級潜水艦1隻を保有しており、防衛省は、「今回のミサイルが2016年に発射されたSLBM『北極星』よりも小さいことも踏まえると、北朝鮮は、発射管など一部を改修した上で、今回の新型SLBMをコレ級潜水艦から発射したものと推定している」としている。


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