画像: 臨時勤務の士長たちが活躍|京都、宮城、鹿児島地本

 【2021年10月15日(金)1面】 部隊から一定期間、地本の業務を担当する「臨時勤務」。連日の訓練から一転、募集広報や説明会、イベントなどでのPR業務に奮闘し、活躍する。「地本業務の重要性が理解できた」「相手を思いやる気持ちが持てるようになった」「厳しい現状が理解できた」…。この夏から秋にかけて、貴重な臨時勤務を通し、大きな経験をした隊員たちの姿を京都、宮城、鹿児島の3地本の投稿から紹介する。

小野空士長「いずれ地本で勤務してみたい」|京都地本

 京都地本京都地区隊京都募集案内所(所長・萱野陸曹長)は7月30日から9月1日の間、空自静浜基地から臨時勤務として小野空士長を迎え、各イベントや説明会への参加、市街地広報、ポスティングなど、募集業務の支援を受けた。

 小野士長は、平成30年に京都募集案内所から入隊した隊員で、今回の臨時勤務は、本人の希望と所属する11飛行教育団の地本募集業務に対する深い理解により実現した。

 8月9日に京都地方合同庁舎で実施された官公庁合同説明会では、空自説明ブースで広報官の新城1空曹の補佐として参加。空自を志望する学生らに対し、自らの経験を交えて親身に説明した。

 また、8月初旬に実施された大津駐サマーキャンプ、海自舞鶴職種博、陸自3師団仕事博2021の各イベントでは、参加者の引率支援を実施するとともに、自らも陸海自について理解を深めた。

 臨時勤務を終えた小野士長は、「臨時勤務を通じて、地本業務の内容と重要性が理解できた。この経験を今後の部隊での任務に生かしていきたい。空曹になったならば、いずれ京都地本で勤務をしてみたい」と感想を語った。

 京都所は「京都所から入隊した隊員が元気に活躍し、臨時勤務での募集業務を通じて成長した姿を見せてくれてうれしく思う。今後も臨時勤務を要望し、部隊や京都出身自衛官らとのつながりを大切にして、募集任務に邁進(まいしん)していく」としている。

画像: 官公庁説明会

官公庁説明会


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三浦陸士長「思いやり持てるように」|宮城地本

 宮城地本栗原地域事務所(所長・大野3陸佐)で、7月5日からの臨時勤務中、募集業務支援などを行っていた東北方面通信群所属の三浦陸士長(築館高校出身)が9月3日で勤務を終了した。

 三浦士長は臨時勤務の間、市内の高校に出向き、説明会などで広報官を積極的にサポート。同期や先輩とのエピソードを交えながら勤務の様子を紹介するとともに、女性が結婚や出産を経ても働き続けられる自衛隊のさまざまな取り組みなどについて女性ならではの視点で分かりやすく説明し、自衛官の魅力をアピールした。

 また、事務所説明会では年齢が近い参加者たちからのさまざまな質問や相談について、自ら実践した受験対策などを紹介しながら丁寧に説明し、参加者の理解を促進した。

 三浦士長は、イベントでも、駐屯地や基地が管内に所在していない特性を踏まえた「自衛隊をより身近に感じてもらえるように」との視点での親切丁寧に対応。参加者から好評を博し、自衛隊の認知度向上に貢献した。

 臨時勤務終了に際し、三浦士長は「募集業務の支援を通じ、物事を正しく、魅力を感じてもらえるように伝えることの難しさを痛感し、相手の立場で考え、思いやる気持ちを持てるようになった。今後、機会があれば積極的に市民と自衛隊の懸け橋になれるように努力していきたい」と頼もしく抱負を語った。

画像: 保護者への説明

保護者への説明

画像: 褒賞状を授与

褒賞状を授与


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藤田空士長「募集の厳しい現状を理解」|鹿児島地本

 鹿児島地本鹿児島募集案内所(所長・迫口1陸尉)は7月1日から9月30日の間、臨時勤務隊員として、空自8航空団整備補給群装備隊の女性隊員、藤田空士長の支援を受け、採用広報を展開した。

 藤田士長には、各学校説明会、艦艇広報、来所する志願者へのつなぎ広報などを実施させ、特に女性目線での志願者獲得や入隊意欲の維持・向上を図った。

 藤田士長は、自身が入隊した動機や現在の職務内容、入隊時の心境や環境などを詳しく説明。来所する女性志願者らは、同性で年齢も近いということですぐに打ち解け、「体力には全く自信がないが、訓練は厳しいか」「自衛隊の雰囲気はどのようなものか」「男性自衛官ばかりで働きづらくないか」「先輩は怖いか」など、普段の男性広報官より多くの質問などが飛び交った。

 臨時勤務の終了にあたり、藤田士長は、「3カ月という期間で自衛官募集の現場に来たことで、厳しい現状が理解できた。担当した女性志願者らに一人でも多く自衛隊の魅力が伝わって、入隊まで至ってほしい」と感想を述べ、地本を後にした。

 鹿児島所は「引き続き、受験意欲の向上と入隊に対する不安感が払拭(ふっしょく)できるよう各種施策を講じ、より多くの適質かつ入隊意欲の高い生徒の獲得に取り組んでいく」としている。

画像1: 藤田空士長「募集の厳しい現状を理解」|鹿児島地本
画像2: 藤田空士長「募集の厳しい現状を理解」|鹿児島地本

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