前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日の通勤・通学時間にお届けします。

2021年9月17日(金)

山村海幕長が「国際シーパワーシンポジウム」に参加

 ◯9月14日から17日の間、山村浩海上幕僚長は米国ニューポートを訪問し、第24回「国際シーパワーシンポジウム」(ISS)に参加した。

 ISSでは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、「団結の強化」をテーマに各国海軍参謀長らが意見を交換した。

画像: ISS(International Seapower Symposium)の様子

ISS(International Seapower Symposium)の様子

画像: アメリカ海軍長官 デル・トロ氏との懇談

アメリカ海軍長官 デル・トロ氏との懇談

画像: インド海軍参謀長 シン大将との懇談 海上自衛隊ツイッターより

インド海軍参謀長 シン大将との懇談

海上自衛隊ツイッターより

海自がニューカレドニアで日仏共同訓練

 ◯インド太平洋方面派遣(IPD21)部隊として、初めて太平洋島嶼国地域を訪問している海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」は、ニューカレドニア駐留フランス海軍の哨戒機「ガルディアン」とともに、日仏共同訓練(オグリ・ヴェルニー)を行った。

 訓練は、防空戦を想定してニューカレドニア周辺の海空域で実施され、日仏両国が「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けて協働している姿を示した。

 防衛省は「今後もこのような共同訓練などを通じ、太平洋島嶼国地域の安定と繁栄に深くコミットしていく」としている。

画像: 海自がニューカレドニアで日仏共同訓練
画像: 海上幕僚監部 プリスリリースより
海上幕僚監部 プリスリリースより

2021年9月18日(土)

インド太平洋方面派遣部隊が豪海軍と連携を強化

 ◯令和3年度インド太平洋方面派遣(IPD21)部隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化すべく、オーストラリア海軍と共同訓練を実施した。

 訓練はオーストラリア北方の海空域で行われ、海上自衛隊から護衛艦「かが」と「むらさめ」、オーストラリア海軍から哨戒艇「マイトランド」が参加し、戦術運動などを実施した。

 海自の参加部隊は訓練に先立ち、9月15日から18日の間、 オーストラリア連邦のダーウィン港に寄港。新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の中にあっても、両国が特別な戦略的パートナーであることを示し、連携を深めた。

画像: 豪州のダーウィン港に寄港する海自艦艇

豪州のダーウィン港に寄港する海自艦艇

画像: 日豪両国の国旗を掲げる艦艇 海上自衛隊ツイッターより

日豪両国の国旗を掲げる艦艇

海上自衛隊ツイッターより

宮古島周辺で中国のフリゲートを確認

 ◯海上自衛隊は午後0時ごろ、宮古島の東約130kmの海域を北西進する中国海軍ジャンカイⅡ級フリゲート1隻を確認した。その後、当該艦艇は沖縄本島と宮古島との間の海域を北上し、東シナ海へ向けて航行した。

 防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第46掃海隊(沖縄)所属の掃海艇「くろしま」と第5航空群(那覇)所属のP3C哨戒機により、所要の情報収集・警戒監視を行った。

画像: ジャンカイⅡ級フリゲート(529) 統合幕僚監部 報道発表資料より

ジャンカイⅡ級フリゲート(529)

統合幕僚監部 報道発表資料より

2021年9月19日(日)

護衛艦「しらぬい」がニューカレドニアに寄港

 ◯ニューカレドニア駐留フランス軍との共同訓練を終えたインド太平洋方面派遣(IPD21) 部隊の護衛艦「しらぬい」は18、19の両日、同国のヌメアに寄港した。

 海上自衛隊は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、フランスとの関係を強化しており、しらぬいをヌメア港に迎えるフランス海軍の様子は、在日フランス大使館のホームページやツイッターでも詳しく紹介された。

▷在日フランス大使館ホームページ
https://jp.ambafrance.org/article17174

画像1: 護衛艦「しらぬい」がニューカレドニアに寄港
画像2: 護衛艦「しらぬい」がニューカレドニアに寄港
画像3: 護衛艦「しらぬい」がニューカレドニアに寄港
画像: 海上自衛隊ツイッターより
海上自衛隊ツイッターより

ロシアのミサイル巡洋艦が宗谷岬を東進

 ◯海上自衛隊は午後11時ごろ、宗谷岬の西北西約145kmの海域を東進するロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦1隻を確認した。その後、当該艦艇は宗谷海峡を東進した。

 防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第1ミサイル艇隊(余市)所属のミサイル艇「くまたか」と第2航空群(八戸)所属のP3C哨戒機により、所要の情報収集・警戒監視を行った。

画像: スラバ級ミサイル巡洋艦 統合幕僚監部 報道発表資料より

スラバ級ミサイル巡洋艦

統合幕僚監部 報道発表資料より

2021年9月20日(月・祝)

ロシア海軍艦艇2隻が宗谷岬沖を西進

 ◯海上自衛隊は午前3時ごろ、宗谷岬の北約35kmの海域を西進するロシア海軍グリシャⅤ級小型フリゲート1隻、アムガ級ミサイル補給艦1隻を確認した。その後、これらの艦艇は宗谷海峡を西進した。

 防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第1ミサイル艇隊(余市)所属のミサイル艇「くまたか」と第2航空群(八戸)所属のP3C哨戒機により、所要の情報収集・警戒監視を行った。

画像: グリシャⅤ級小型フリゲート艦(375)

グリシャⅤ級小型フリゲート艦(375)

画像: アムガ級ミサイル補給艦 統合幕僚監部 報道発表資料より

アムガ級ミサイル補給艦

統合幕僚監部 報道発表資料より

18~39歳へのワクチン接種を推進

 ◯防衛省は、9月13日(月)から9月19日(日)までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は6万9631回、大阪は3万4707回。東京は微減、大阪は微増で、合わせて10万回を超える接種となった。

 また、9月4日(土)からはじまった18歳から39歳の優先予約枠を、当初の約3万人から、東京センターで約500人分、大阪センターで合計約1000人分を追加するなど、若年層のワクチン接種も推進している。

画像1: 防衛省・自衛隊ツイッターより
防衛省・自衛隊ツイッターより

2021年9月21日(火)

米3海兵機動展開部隊司令官が岸大臣を表敬

 ◯岸防衛大臣は、間もなく離任する予定の米軍第3海兵機動展開部隊司令官・クラーディ海兵隊中将による表敬を受けた。

 クラーディ司令官は2年以上にわたり、吉田圭秀陸上幕僚長をはじめとする自衛隊幹部と強固な信頼関係を築き、共同訓練の高度化などを通じて日米同盟の抑止力・対処力のさらなる強化に貢献。岸大臣は、こうした功績に対し、感謝の意を表した。

画像: 米3海兵機動展開部隊司令官が岸大臣を表敬
画像: 防衛省・自衛隊ホームページより
防衛省・自衛隊ホームページより

 クラーディ中将は、山﨑統幕長、吉田陸幕長、井筒空幕長とも会談。今後も継続して日米同盟の抑止力・対処力の強化を図ることで一致した。

画像: 山崎統幕長(右)とクラーディ中将 統合幕僚監部ツイッターより

山崎統幕長(右)とクラーディ中将

統合幕僚監部ツイッターより
画像: 吉田陸幕長(右)とクラーディ中将 陸上自衛隊ツイッターより

吉田陸幕長(右)とクラーディ中将

陸上自衛隊ツイッターより
画像: 井筒空幕長(右)とクラーディ中将 航空自衛隊ツイッターより

井筒空幕長(右)とクラーディ中将

航空自衛隊ツイッターより

3日連続、宗谷岬沖でロシア軍艦を確認

 ◯海上自衛隊は午前11時ごろ、宗谷岬の北東約65kmの海域を西進するロシア海軍ナヌチカⅢ級ミサイル護衛哨戒艇1隻を確認した。その後、当該艦艇は宗谷海峡を西進し、日本海に向けて航行した。

 防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第2航空群(八戸)所属のP3C哨戒機により、 所要の情報収集・警戒監視を行った。

画像: ナヌチカⅢ級ミサイル護衛哨戒艇(450) 統合幕僚監部 報道発表資料より

ナヌチカⅢ級ミサイル護衛哨戒艇(450)

統合幕僚監部 報道発表資料より

空自戦闘機と米・戦略爆撃機が共同訓練

 ◯航空自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化するため、米軍との共同訓練を実施した。

 訓練は日本海、東シナ海、沖縄周辺空域で行われ、空自の戦闘機14機と米空軍の戦略爆撃機1機が編隊航法訓練と各種戦術訓練を実施した。参加部隊は以下の通り。

航空自衛隊第2航空団(千 歳)F15戦闘機×4機
第5航空団(新田原)F15戦闘機×4機
第7航空団(百 里)F2戦闘機 ×2機
第8航空団(築 城)F2戦闘機 ×4機
米 空 軍B52戦略爆撃機×2機
画像: 空自戦闘機と米・戦略爆撃機が共同訓練
画像: 航空幕僚監部 報道発表資料より
航空幕僚監部 報道発表資料より

海自が米空軍と防空戦、電子戦を訓練

 ◯海上自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化すべく、米海軍と共同訓練を実施した。

 訓練は日本海の海空域で行われ、海自から護衛艦「みょうこう」、EP3多用機、OP3C多用機、UP3D多用機、米海軍からEA18G電子戦機が参加。海自は防空戦、電子戦における戦術技量と米海軍との相互運用性の向上を図った。

南スーダン派遣隊員2人が岸大臣に帰国報告

 ◯岸防衛大臣は、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)の司令部に派遣されていた隊員2人から帰国の報告を受けた。

 2人の隊員は、約1年にわたり司令部要員として勤務し、南スーダンと周辺諸国の平和と安定に貢献するUNMISS の任務を遂行した。

 防衛省は、「これまでの国連平和維持活動(PKO)で蓄積した経験を活かし、今後も国際社会に貢献していく」としている。

画像1: 南スーダン派遣隊員2人が岸大臣に帰国報告
画像2: 南スーダン派遣隊員2人が岸大臣に帰国報告
画像3: 南スーダン派遣隊員2人が岸大臣に帰国報告
画像2: 防衛省・自衛隊ツイッターより
防衛省・自衛隊ツイッターより

2021年9月22日(水)

クイン英国国防閣外大臣が岸大臣を表敬

 ◯ジェレミー・クイン英国国防閣外大臣(国防調達担当)が防衛省を訪れ、岸防衛大臣への表敬、中山防衛副大臣との会談などを行った。また、中山副大臣とともに防衛装備庁航空装備研究所(東京都立川市)を視察した。

 日英両国は、基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーであり、7月のウォレス国防大臣との防衛相会談に引き続き、9月の空母「クイー ン・エリザベス」を旗艦とする空母打撃群の日本寄港や共同訓練の実施により、日英の防衛協力関係は「新たな段階」に入っている。

画像: 岸防衛相(右)とクイン英国国防閣外大臣 防衛省・自衛隊ツイッターより

岸防衛相(右)とクイン英国国防閣外大臣

防衛省・自衛隊ツイッターより
画像: 防衛装備庁視察の様子 防衛装備庁ツイッターより

防衛装備庁視察の様子

防衛装備庁ツイッターより

2021年9月23日(木・祝)

菅首相のクアッド出席で空自が政府専用機を運航

 ◯防衛省は23日から26日まで、菅義偉内閣総理大臣の日米豪印首脳会合(クアッド)出席にあたり、政府専用機の運航を実施した。

 会合は米国が主催し、新型コロナウイルスのワクチン、新しい技術、気候変動といった地域の重要課題について首脳間で率直な議論を行うとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の具体化に関しても話し合った。

 政府専用機の日本時間による運航は以下の通り。

9月23日(木)東京国際空港 発 → 米国(ワシントン D.C.)着
9月25日(土)米国(ワシントン D.C.)発
9月26日(日)東京国際空港 着
画像: 政府専用機から手を振る菅首相 首相官邸ツイッターより

政府専用機から手を振る菅首相

首相官邸ツイッターより
画像: 政府専用機B777-300ER 航空自衛隊ホームページより

政府専用機B777-300ER

航空自衛隊ホームページより

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