【北海道】岩見沢駐12施設群(群長・荒関1陸佐)は7月18日から21日の間、上富良野、孫別両演習場で302坑道中隊に対し、「第一線陣地守備部隊に対する防御支援及び方面直轄部隊が展開する後方地域における防御支援に任ずる坑道中隊の行動」について訓練検閲を実施した。
検閲開始にあたり、統裁官の荒関群長は(1)坑道掘削のプロとして、状況に適応して任務達成せよ(2)中隊一丸となり、いかなる困難も克服し任務達成に邁進せよ(3)安全管理の徹底-の3点を要望した。
302坑道中隊は18日、岩見沢駐で隊容検査を受け、中隊長の前進命令下達を皮切りに状況開始となった。
中隊は、上富良野演習場へ向けて機動を開始。当日夕方、坑道小隊は当初の任務である坑道式陣地の構築に関して関係部隊(2地対艦ミサイル連)との調整を実施した後、設計小隊の一部支援を受けて坑口の偽装網の展張、掘削、コンクリート吹き付け、ロックボルト打設、枕材設置、ライナープレート構築と順調に任務をこなし、20日の早朝、構築作業を完成。関係部隊への引き渡しを完了した。
また、設計小隊は19日朝以降、孫別演習場で第一線守備部隊の施設支援任務を開始。20日午後以降は、中隊主力で孫別演習場に転進し、大規模地雷原、地雷による道路閉塞、対ヘリボン障害を構成して所望の時間内に障害構成を完了させた。
訓練検閲間は猛暑に見舞われたが、1件の事故もなく、坑道式陣地の構築、障害構成作業の任務を完遂した。
302坑道中隊は「施設科部隊として、これからも高度な練度を保持すべく日々錬磨していく」としている。