熊本地本(本部長・橋本1陸佐)は3月27、28の両日、熊本県などが主催した「あそマル収穫祭(春)」を部隊とともに支援し、自衛隊をPRした。イベントは、平成28年4月の熊本地震で崩落した阿蘇大橋の代替ルートとして新設された「新阿蘇大橋」の開通を記念して開催された。
両日とも、甚大な被害から復興を遂げた阿蘇東急ゴルフクラブの各施設を一般開放。27日は晴天に恵まれ、春風が心地よい南阿蘇の大自然を楽しもうと、県内外の多くの家族連れなどが訪れ、にぎわいを見せた。
自衛隊コーナーでは、熊本地震に伴う災害派遣で使用した軽装甲機動車や偵察用オートバイなどを8偵察隊(北熊本駐)の隊員が体験談を交えて分かりやすく紹介。来場者は、普段見ることがない装備品の迫力や重厚感に圧倒されていた。子供たちは、「実物は大きくてカッコいい。自衛官になって乗りたい」と話し、隊員と記念写真を撮って盛り上がっていた。
地本の募集広報ブースでは、自衛隊グッズやイベントの開催を記念して作製した当日限定のオリジナル缶バッジを配布。地本広報大使の協力も得て、自衛隊への親近感の醸成を図った。
イベント終了後、隊員に対し多くの来場者から、「熊本地震の際には皆さんに大変お世話になりました」と盛大な拍手や感謝のエールが送られた。
熊本県は、県内と大分県の一部に甚大な被害をもたらした熊本地震からの復興を県民一丸となって進めており、阿蘇地域では昨年10月に国道57号線の通行が再開したことに伴い、各種のイベントが開催されている。
熊本地本は「今後も地域と一体となった活動に努めるとともに、自衛隊と地域との架け橋として、部員一同広報活動に力を注いでいく」としている。
※橋本本部長の「橋」は、正しくは旧字となります。