【山形】神町駐20普連(連隊長・梶1陸佐)は2月17、18の両日、同駐西訓練場で令和2年度「第3次基礎となる部隊の訓練検閲」を実施した。
「陣地防御に任ずる増強普通科中隊の行動」を課目とし、積雪寒冷地における作戦遂行能力を評価するとともに、その進歩向上を促すのが目的。4中隊が8年ぶりに冬季における訓練検閲を受閲した。
17日、営庭で訓練開始に先立つ隊容検査が行われ、統裁官の梶連隊長は(1)積雪寒冷地の特性を味方にせよ(2)生き残るための基本・基礎を確行せよ(3)健康管理・安全管理を万全にせよ―の3点を要望。「中隊長を核心として、全隊員が一丸となり、任務の完遂に邁進(まいしん)することを期待する」と訓示した。
同日午後1時30分、中隊先行班が内柵門を通過し、状況を開始。中隊先行班は訓練准尉の指揮の下、速やかに集結予定地域の安全化を行ったほか、警戒員や誘導員を配置し、主力の進入を整斉円滑に実施した。
防御準備間、各射撃陣地を交通壕により連接させ、配備変更を容易にしたほか、雪壁を構築して陣地強度を増加させるなど、冬季の特性を活用して陣地を構築した。
また、夜間の防御戦闘では、小銃小隊が敵接近の兆候を偵知すると速やかに砲迫火力を要求し、迫小隊と密接に連携。その後、小隊長の指揮の下、火力を発揮し続け、強靭な防御戦闘を行うとともに陣地を固守し、与えられた任務を完遂した。
20日、訓練終了後に研究会が実施され、最先任上級曹長の統制の下、隊員の基礎動作や戦闘様相、成果や教訓について認識を統一した。
20普連は「引き続き練成を重ね、さらなる連度向上に努めていく」としている。
陸上自衛隊 神町駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/jinmachi_hp/index.html
陸上自衛隊 第20普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/20i_hp/index.html