今回は災害時の食べ物について前編・後編に渡ってお伝えしていきます。

災害時に甘いもの

非常食として知られている羊羹やチョコ類などの甘いもの。
何故甘いものが非常食にオススメなのか?
その理由は2点あります。

1.高カロリー
人間が活動するうえでエネルギーは必要不可欠です。しかし災害に見舞われ避難生活の状況では食べ物は限られます。その為どうしてもエネルギー不足に陥りがちになります。
その点、甘いものなら単品でも高カロリー。
体のエネルギー不足を即補えます。

2.疲労を緩和させる
よく「疲れた時には甘いもの」と言います。文字通り甘いものには疲労を緩和させる効果があります。

逆に疲れてしまう⁉︎

但し疲労緩和効果は実は一時的なものです。甘いものだけを食べ続けた場合、逆に疲労が増してしまいます。
どういう事でしょう⁉︎
先程は疲労を緩和させると言っていたのに?
これにはカラダの仕組みを知る必要があります。

甘いものと脳とカラダ

先ず疲労が溜まると脳は甘いものを欲します。血液中の糖濃度(血糖値)が著しく低下しているからです。
そして甘いものを口にすると糖濃度が充足され、脳は「癒された!」と満足します。これにより疲労から解放された"気持ち"になるのです。
これが一時的に疲労が緩和される要因です。

次に食べ続けると疲労が増してしまう理由。
それは甘いもの(糖質)をとると急激に血糖値が上昇(血糖値スパイク)、その後急激に低下し低血糖状態になります。
この状態はカラダに大きな負荷をもたらします。つまり食べ続ける事で、結果的にはカラダが疲れてしまいます。
即ち、甘いもの(糖質)や炭水化物ばかり食べ続けるとカラダに不調をきたすのです。

画像: 甘いものと脳とカラダ

支援物資や備蓄品でパン・おにぎり・乾パン・缶詰などの食糧は確保されています。しかし、避難生活が長引くとどうしても栄養の偏りがおきて、体調不良になる人たちが増加するという問題も事実、発生しています。

必要不可欠な栄養素

栄養の偏りとは主にビタミン不足です。先の体調不良が発生した際も、後に野菜や果物を使った食事が提供されると体調が回復したとの事例があります。

ビタミンは体のバランス調整、免疫力維持などに必要不可欠。昨今のコロナウィルスを考慮したうえでも非常に重要になってきます。
特に避難生活でより負担のかかる子ども達や妊婦、高齢者には必要不可欠な栄養素です。

備えておくべき非常食

こういった点からも備えておくべき非常食は乾パンや甘いものだけでなく、ビタミンを要する食べ物。最近では技術の進歩により乾燥野菜やサプリメント、また完全栄養食などもあります。

画像: 備えておくべき非常食

これらを非常食として取り入れる事が、災害時の健康維持に繋がる一つの可能性となるのではないでしょうか。

参考資料
・災害と食 阪神大震災の教訓から
・疲労回復とお砂糖 大日本明治製糖株式会社

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