空自新田原基地(司令・尾山空将補)整備補給群装備隊レーダー小隊の隊員3人は10月23日、QCサークル熊本大会に出場し、奨励賞を受賞した。QCサークルとは、職場内で品質管理活動を自発的に小グループで行う活動のこと。
装備隊レーダー小隊のチーム名は「第018(れいわ)MS小隊」。新元号の令和を「018」に変えて、人気アニメとの語呂合わせで名づけられた。若いメンバー3人が、スローガンに「安全、確実、改善意識を常に持つ!」を掲げて活動している。
今回の活動内容は、「HUD(ヘッドアップディスプレイ)マウントの取り外し取り付け、調整作業に係る時間の50%削減」。HUDマウント整備はワイヤーを使用するなど作業方法が複雑で、個人の整備経験の差によって要する時間も大きく異なる。メンバーはこれを改善するため頻繁に会合を開き、各員の作業実績をもとに議論を重ねた。若手ならではの柔軟な発想で解決策を考え、検証を重ね、思考錯誤した結果、ワイヤーを使わず、シム脱落防止ツールを4本のビスで固定する方法を考案。目標を達成した。
装備隊レーダー小隊の3人は「活動の原動力になったのはチームワーク。メンバーが同世代でみんな若いということもあり、意見を出しやすく、話しやすい雰囲気があった」と受賞の喜びを語った。
新田原基地広報班は「今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年と異なり書類審査での開催となったが、提出した要旨原稿の体験談はQCサークル活動の基本に沿った優秀な事例であり、日頃の努力と継続的な活動が顕著であることが評価され、奨励賞受賞につながった」としている。