主にインターネットなどで活動している自衛隊好きの皆さんを取材する連載記事「I♡JSDF(アイ・ラブ・ジェーエスディーエフ)」。第4弾は、神奈川県小田原市エリアで自衛官募集相談員として活動されている「ナナにゃん」さんにインタビュー。謎のベールに包まれた「募集相談員」という肩書きを紐解いてみたいと思います!

はじめに

-このたびはお時間いただきありがとうございます。突然の取材オファー、ビックリさせてしまいましたか?

ナナにゃんさん:いえいえ、こちらこそありがとうございます。取材は光栄ですが、記事に載るのが私なんかで良いのでしょうか…。

-ええ、もちろん! 我々が紙面で取り扱う記事でも度々「募集相談員」の方々の活躍の話題が出てくるのですが、その活動の詳しくを知ることや報じる機会も無かったもので。ぜひ一度、募集相談員の方のお話をお伺いしてみたかったんです。

ナナにゃんさん:そうでしたか。私は募集相談員の中でも異色なタイプかもしれないので、参考になるかどうか不安ですが。でも今回の記事で、少しでも募集相談員の活動のことを知ってもらい、志願者の方にも「怖くないよ~」ってところをアピールできれば何よりです(笑)

-あはは。そうですね。古いイメージだと、体育会系の若い子スカウトしてるオジさんに自衛隊に無理やり入れさせられるんじゃないか、ってところありますからね。

ナナにゃんさん:それはまた古いイメージですね~。このご時世そんなことありませんよ。今は若い子も自分でインターネットで情報収集できちゃいますからね。時代は変わったんですよ。

そもそも募集相談員って?

-それでは、簡単に募集相談員の活動について説明してただけますか?

ナナにゃんさん:はい。募集相談員とは、「志願者に関する情報の提供、地方協力本部の行う募集のための援助をしていただく方です」…と、委嘱の際に地本の方から言われました(笑) 任期は2年で、市町村長と地本長との連名で委嘱されます。

-なるほど。「募集」に関わる情報提供と地本活動のお手伝いという感じですね。では、どうして募集相談員になられたんですか?

ナナにゃんさん:私は現在2期目の活動中で、募集相談員のN社長に推薦いただきました。以前は東部方面隊オピニオンリーダー、小田原市自衛隊協力会の会長を務めるなど現在も精力的に自衛隊の支援をされていらっしゃる方です。

ナナにゃんさん:小田原市が隊区である自衛隊(駒門駐屯地第1高射特科大隊)の行進訓練は東日本大震災より前の2009年から毎年行われており、私の在籍する自治会の防災部では、隊員の労をねぎらう炊き出し支援をしているのですが、当時大変な苦労をして自衛隊ならびに市や町、自治体に呼びかけて道筋を作られたのがその方でした。私が自治会の防災を手伝っていなければこの方にも出会わなかったし、自分の住む地区と自衛隊の親交が深いことも知らず自衛隊とは無縁の日々を送っていたと思います。

-ご紹介がきっかけなんですね。お仲間の皆さんはどんな方が?

ナナにゃんさん:私以外の募集相談員は、大きな会社の社長さんや地元の名士、現役の国会議員などが在籍しています。貫禄あって緊張するような顔ぶれの方ばかりです。私は地位も名誉もお金も(笑)無いので、自分の得意分野でお役に立とうと思いました。具体的には地域事務所ホームページの所員似顔絵やマスコットキャラクターの作成、地元イベントで自衛隊広報ブースが出展される際はポスターやブース外観の装飾演出などをしています。

画像: 駒門駐屯地高射特科大隊からの依頼でナナにゃんさんがデザインした訓練用のTシャツ

駒門駐屯地高射特科大隊からの依頼でナナにゃんさんがデザインした訓練用のTシャツ

-イラスト、お上手ですね!本職の方なんですか?

ナナにゃんさん:ありがとうございます。企業の広告やイラスト、マスコットキャラクターデザインをはじめ、某自動車メーカーさんの社内報制作に企画から携わり写真撮影、取材、誌面作成まで一貫してやっています。そしてデザイン業の傍ら、小田原市内でブティックを営んでおり、店内で初心者でも楽しめるアート教室を毎月開催して講師も務めています。

ナナにゃんさん:先日は自ら企画した一日限定の広報ブース「自衛隊ふれあい館」を自分の店舗で開催し、自衛隊の制服、活動写真展示、制服コスプレ記念撮影コーナーなどを配置したほか、来場者プレゼントに自作イラストポストカードを作成したり、神奈川地本マスコットキャラクター「たま」のなどの着ぐるみで親しみやすさを演出し、所員みんなで募集活動を行いました。

画像: 第1回「自衛隊ふれあい館」の様子 -2019.3.23

第1回「自衛隊ふれあい館」の様子 -2019.3.23

-ご自身の店舗があるのは強みですね。

ナナにゃんさん:はい。普段、お店の前に募集パンフレットを置いているのですが、手に取った人を見つけると、地蜘蛛のようにサーッ!と飛び出して「誰かいい人いませんか?(怖)」と訊ねるようにしてます。ちょっとした会話の中でご家族に希望者がいるなど聴き出すことができるので。

-想像したら確かに怖かったです(笑) でも本人にそのつもりが無くても、知り合いの紹介があるかも知れませんからね。大事ですよね。

小田原市での活動について

-ナナにゃんさんは、小田原市にお住まいとのことで、小田原地域事務所の活動のサポートが多いようですが、過去の活動を振り返っていただけますか?

ナナにゃんさん:募集相談員になる前から、来場者として地域事務所の広報ブースをずっと見てきたのですが、「演出がもっと楽しげだったらさらに人が寄ってきやすいのになぁ」と思っていました。やっぱりデザインに関わる仕事をしているので、気になっちゃうんです。そこで、あるイベントではネット通販で偽装網をたくさん買ってテントを覆い、「城下町作戦指揮所」という看板を手作りしました。さらに指揮所の机には「司令官」POPを置き、来場者がそこに座り司令官になりきって記念写真撮影を楽しめるようにしました。ちょうどその頃流行っていた映画「シン・ゴジラ」の影響です。ここでもオタク趣味が役に立ちました♫

ナナにゃんさん:今まで装備品展示が無いイベントでは、主に小さなお子様が制服や迷彩を着て普通に撮影されるだけでしたが、この展示をしたことで募集対象年齢の若い方もご利用してくださるようになりました。

-おおっ、このイベントは当時、神奈川地本さんからの紹介で防衛日報でも記事にした話題ですよ!ナナにゃんさんのプロデュースだったんですね! 

ナナにゃんさん:その節は掲載していただいてありがとうございました。小田原所の方から新聞を見せていただいて、一人ニンマリしてました(笑) 

-でもこれは全国の募集相談員の方や、地本の広報の方にもヒントになるお話ですよね。未来の自衛官となり得る小さなお子さんへのアプローチも大切ですが、やはり若者に集まって欲しいのは山々ですから、SNS映えしそうな写真が撮れる展示はベストですね。

ナナにゃんさん:はい。その後開催した自店での自主企画イベント「自衛隊ふれあい館」では、開催場所の提供やポスターなどの作成物、演出、SNSでの告知など私の持てる力を全て発揮しました。

ナナにゃんさん:第1回目でその注目度と募集効果を実感し、2回目開催では、神奈川地本「たま」と静岡地本「一等海尉 駿河 葵」の異色のゆるキャラコラボ出演を実現。SNSを通じて知り合った海上自衛隊幹部(駿河 葵 中の人)にもご支援いただき、イベントの目玉としました。この時は入隊志願者がご来場いただき、小田原所の方とともに感激していました。さらには、今年2月に3回目を計画していたのですが、新型コロナの影響で直前に中止となってしまい大変残念なことになっちゃいました…。

画像: 第2回「自衛隊ふれあい館」の様子 -2019.8.31

第2回「自衛隊ふれあい館」の様子 -2019.8.31

-やはりこちらにも影響があったんですね。今年は軒並みイベントやお祭りなんかも中止になり、広報の機会もぐっと減ってしまってますから、募集活動は本当に大変みたいですよね。ですから各地本ネットやSNSに力が入っているのは、自然な動きですよね。

神奈川地本、小田原地域事務所との関わり

-先日、我々も新しくなった広報ルームにも取材に行き、本部長にもごあいさつさせていただきましたが、神奈川地本や小田原地域事務所とのエピソードを教えてもらえますか。

ナナにゃんさん:神奈川地本は何度か遊びに訪れていますが、横浜中華街のすぐ近くにあり立地条件が素晴らしくビルも立派。広報ルームには制服や艦の模型などが展示してあり広報官が質問にも答えてくれます。もっと気軽にたくさんの方に足を運んでいただけたらと思います。

画像: 神奈川地本の夏井本部長

神奈川地本の夏井本部長

ナナにゃんさん:現在のボスにゃん(夏井本部長)は、人との出会いを大切にしたい思いから応募対象年齢の方に本部長室を開放していらっしゃいます。自衛隊の話だけではなく色々な会話の中で自分の可能性を広げてほしいとのこと。きっと対象者から見るとなんでも話せる頼れる近所のお兄さん的な印象の方かな?

-夏井本部長、まさに頼れるリーダーって感じですよね。端正なお顔立ちですし、ユーモアもお持ちで、若者が憧れやすい自衛官像かも。

ナナにゃんさん:えらく持ち上げていらっしゃいますね(笑)まぁ異論はありませんが。続いて小田原地域事務所ですが、私のお店の歩いてすぐ近くにあるので、担当広報官の方がよく顔を出してくれたりコミュニケーションが取りやすいので助かってます。でも親しみが出てきた頃に所員の方々が転勤になってしまうのが毎回さみしいですね〜。歴代所長もお人柄が良い方ばかりでした。

ナナにゃんさん:以前、広報官の方にこの仕事は楽しい? と聞いたら「普通に自衛隊にいたら民間の人たちや会社、学校の方などとこんなに話したりふれあう機会はなかった。今後の自分のために良い経験になった」と言ってました。その後、広報官の仕事の魅力が忘れられず転勤してもまた広報官を選んだという嬉しい話を募集相談員の仲間から聞きました。小田原地域事務所は所員同士の結束力が高く、募集相談員との絆も深いです。転勤した方たちもオフになるとたまに戻ってきて食事会をしています。

-いい関係が築けてらっしゃるんですね。こういった体験が出来るのも募集相談員としての活動の醍醐味の一つですよね。

 気になる続きは後日公開の後半にて。そちらではもっと「ぶっちゃけトーク」お聞きしていますよ。ぜひお楽しみに。


◆募集相談員「ナナにゃん」さん関連リンク
ナナにゃんさんのお店「ブティックNana」
住所:神奈川県小田原市栄町1-14-44
地図を見る

ナナにゃん@ 自衛官 募集相談員
https://twitter.com/nananyan_jsdf



 自衛隊が好きで様々な活動をされている方を取材する「I♡JSDF」。取材対象は「自衛隊が好きで、自衛隊を広めるための活動をされていること」「ネットメディアでも活動されていること(SNSを持っていれば大丈夫です)」。この2点です。

 YouTuber、タレントさん、芸人さん、twitterやInstagramのインフルエンサー、個人のSNSアカウントで活動されている現役の自衛官さん、防衛・駐屯地モニター、募集相談員の方、家族会や隊友会、自衛隊協力団体の皆さん、防大・防医大の学生さん etc…。

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