【北海道】空自千歳基地(司令・德重空将補)は4月下旬、新型コロナウイルス感染予防への取り組みの一環で「手作りマスクコンテスト」を開催した。基地内でのマスク着用への意識付けと士気の高揚を図るとともに、感染予防対策の長期化と使い捨てマスクが入手できない状況に備え、隊員にマスクを手づくりする取り組みを広めるのが目的。
1週間の募集期間(4月17~23日)に、18枚の手づくりマスクがエントリーされた。マスクは、感染防止の基本的な機能を押さえた上で、肌触りや見た目のかわいさ、わずか3分ほどで作れる手軽さなど、さまざまな工夫を凝らしたものばかり。中には私物の作業用ズボンの切れ端を丁寧につなぎ合わせて作られた「デジメ(デジタル迷彩柄)マスク」もあり、隊員の間で「自衛隊らしい」「作業服との見た目の相性もいい」と注目を集め、再利用という点でも高い評価を得ていた。
2空団副司令の西1空佐が選考委員長を務め、德重司令らが、「機能性」「面白さ」などの5項目で評価した。
最優秀賞に輝いたのは、女性隊員が作成したプリーツマスク。肌が当たる裏面にピンク色の柔らかなガーゼ生地、表面には白地に桜をあしらった春らしい色合いの生地を使用し、表・裏それぞれの生地間にガーゼなどを入れることができる優れものだ。ノーズワイヤーが脱着できる工夫も高い評価を得た。
西副司令は「隊員が知恵をしぼって作ったマスクは、逸品ぞろいだった。皆の前向きな姿勢が確認できて非常にうれしい」と総評した。