画像1: 平和願う 音の祭典 自衛隊音楽まつり|陸海空音楽隊ほか

 令和初の「自衛隊音楽まつり」が11月30日と12月1日の両日、「EVOLUTION―変革の響き、進化への序幕―」をテーマに東京都渋谷区の国立代々木競技場第1体育館で開催された。55回目を迎えた音楽祭には陸海空自の音楽隊、米海兵隊音楽隊や在日米陸軍軍楽隊のほか、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊とベトナム人民軍総参謀部儀礼団軍楽隊が初めて参加した。「変革と進化」のテーマにふさわしく、空自演技隊が新領域「宇宙防衛」をフラッグで表現。2日間で約4万5千人が訪れ、大きな拍手を送った。

 一般公演の1日、河野太郎防衛相は聴衆に対し「わが国を取り巻く安全保障環境や防衛省・自衛隊を取り巻く状況は、めまぐるしく変化していますが、国民の命と平和な暮らしを守り抜くという我々の使命はいささかも変わりありません。その達成のためには、状況に合わせて我々もまた変化していかなければなりません。皆様には、進化し続ける自衛隊を温かい目で見守っていただければと思います」とあいさつした。

 序章「インセプション―始まりの響き―」のオープニングでは、陸海空自音楽隊がステージに登場し、力強く「アベンジャーズのテーマ/World
In
Union」を披露。続くセレモニーでは、厳かな雰囲気の中、国旗入場と国歌斉唱が行われ、「東京オリンピック(1964)・ファンファーレ・マーチ」で、カウントダウンが始まっている2020年のオリンピックに向けてエールが送られた。

 第1章「トラディション―伝統と伝承の響き―」では、陸自中央音楽隊と302保安警務中隊がスポットライトを浴びながら、「陸軍分列行進曲/輝ける勇者たち」を華々しく奏で、海自東京音楽隊が「Beethoven

 Collage/行進曲『軍艦』/錨を上げて」で海に生きる強さを表現。続く在日米陸軍軍楽隊と米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊は、軽快なパフォーマンスで会場を沸かせた。

 第2章「イクスパンション―広がりの響き―」が始まると、陸自北方音楽隊が雄大で厳しい北の大自然を表現。一方で、「千本桜」では男性隊員によるラップを取り入れるなど遊び心も見せた。初参加のベトナム人民軍総参謀部儀礼団軍楽隊は女性隊員のリボンを使った華やかなダンスと明るい音楽を、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊は重厚で力強い行進曲を披露し、独自性のあるパフォーマンスで聴衆を魅了した。

 空自航空中央音楽隊は、空自演技隊の華やかなフラッグパフォーマンスで、新領域の「宇宙防衛」を表した。全音楽隊が出演する「愛にできることはまだあるかい」では、メンバーたちに囲まれたステージの中央で一人の女性隊員がペルー伝承の箱型打楽器「カホン」に座り、情感たっぷりの音色を響かせた。

 第3章「ジェネレーション―世代を超えて―」では、防衛大学校儀仗隊が「ファンシードリル」を披露。一糸乱れぬ演技を見せると、会場はひときわ大きな拍手に包まれた。全国15の太鼓部の精鋭たちによる自衛太鼓は、隊員たちの渾身の演舞で聴衆を圧倒。体中に響く鼓動が大きな感動を届けた。

 最終章「ディスティネーション―到達への響き―」で、音楽まつりはクライマックスへ。全出演部隊が迫力ある「ボレロ」を奏で、空包が聴衆の度肝を抜いた。力強く未来に進むメッセージを「希望の歌」に託し、「君が代行進曲」で締めくくった。

 エピローグでは、スポットライトを浴びて海自の歌姫・中川麻梨子3海曹が「瑠璃色の地球」を切々と歌いあげ、かけがえのない地球への思いを聴衆と分かち合った。

画像2: 平和願う 音の祭典 自衛隊音楽まつり|陸海空音楽隊ほか
画像3: 平和願う 音の祭典 自衛隊音楽まつり|陸海空音楽隊ほか
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◆関連リンク
陸上自衛隊 自衛隊音楽まつり
https://www.mod.go.jp/gsdf/event/music_festival/index.html


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