レバノンの邦人退避について説明する木原防衛大臣

 イスラエルと、レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘激化を受け、日本政府は、レバノンの邦人退避に向け、航空自衛隊のC2輸送機を早ければ来週にもヨルダンなどの近隣国に派遣する方向で調整している。

 外務省によると、レバノンには約50人の邦人が滞在しているという。同省は8月、レバノン全土に最高度の「レベル4」(退避勧告)の危険情報を出した。

 木原大臣は9月27日の閣議後会見で、レバノンの邦人退避について、「政府としては中東情勢を注視しつつ、高い緊張感をもって邦人の安全確保に万全を期している」と述べた。さらに「防衛省・自衛隊としては在イスラエルの邦人輸送のためにC2輸送機などを本邦で待機をさせている」と、対応に向けて準備を進めていることを明らかにした。